10月7日(金)
すべての疑問符が吹き飛んでしまった。
すべての答えはこの初日の舞台にあらわれた。
10年前に上演されKATANAの再演依頼を受けた。
初演は関わっていないのに
衣装のコンセプトは変えない条件つき。
でも私なりに1から考えて白の衣装を
黒に変えてプランを送ってからひと月返事をもらえず。
はじめての打ち合わせで自分でも驚く程
理路整然と想いを伝えることができ
その2日後ようやくオーケーをもらえた。
この作品は開次さん自身。
他者の懐柔を許さない武士道の世界。
でも人生は自分の思う様には進まないし
それが人生だと思う。
黒の衣装は色以上に開次さんを悩ませた。
足に絡みつき思う様にはコントロールさせない
まるで生きもののよう。
でもそれを脱ぎ去ったラストの開次さんは
日本の刀剣になっていた。