2月3日(火)
今日はエッグの幕が開きました。考え深い舞台です。
初日乾杯で野田さんが、この作品の初演を準備している時に
病床の勘三郎さんと最後にかわした言葉が
エッグについてだったと神妙に話してくれました。
この作品には「無念の死」と言う言葉が度々出てきますが
勘三郎の死も無念だったと。
そして深津絵里さんがエッグは再演をする為に
作られた気がすると言った言葉に
私は、もうこらえきれず涙が出ました。
野田さんの描く深い世界のすべてを理解する為に
ここまでの時間が必要だったと思いました。
でも初演から大きく変えた訳では無いのに
色んな所が符合し化学変化をもたらして
お芝居の世界が現実と交錯しています。
それは少し怖く、でもその現実から私たちは
目をそらせては行けないのでしょう。