4月30日(水)
2001年に中村勘三郎さんで初演された
三人吉三が14年の歳月を経て
そして勘三郎さん亡き後、初めての再演が行われます。
この作品が私の初めての歌舞伎との関わりで
色んな意味でも思い出深く大変な仕事でしたが大好きな作品でもあります。
キャストはすっかり若い世代に変わりますが
衣装は初演から直しながらアレンジしながら、ほぼ受け継ぎます。
久しぶりの衣装をあらためて見るとその当時の事が蘇り
自分の仕事を少し客観的に見る事が出来ました。
若いなりに拘って衣装さんとぶつかったりしながらも
職人魂を私に見せつけて完璧に仕上げてくれた衣装を
勘三郎さんが思いっきり汗と魂をぶつけてくれた
その歴史がしみ込んでいました。
6月6日の初日、勘九郎さんは勘三郎さんを
また一つ越えてくれるのでしょう。