3月20日(月)
お天気の良い春分の日に始めて妹の墓参りに向かう。
車窓から見える景色は私の知らない季節、
それだけ妹は速く逝ってしまった。
妹の眠る場所は近くを流れる川沿いに桜の木が並び
墓石の置かれている場所は芝生が敷きつめられ
あと2週間先ならはなやかな場所に変わっていた。
今は黄土色の芝が寂しいけれど
暖かい日差しに凛とした姿で咲く1本の紅梅が
私には妹の様に見えた。
この時期にここを訪れた事は偶然ではないと思った。
でも同時に妹のいない事実を現実に突きつけられ泣いた。
いつかは誰でもいなくなると
自分に言い聞かせた気持ちは崩れて
大声を出して泣きたくなった。